音楽について⑥。

  • 2016年04月19日
  • カテゴリー:ブログ

こんばんは。ギター教室「gulien」の太田です。

本日は「音楽について」です。

先日のレッスン、僕がお茶を準備している間に中学三年男子が音楽の教科書を眺めているではありませんか………聞けば、学校の音楽の授業でアコギを扱うとの事でした。

「来た!いいカッコ出来るチャンス到来!!」僕は張り切りました。
じゃあ、今日はその教科書の予習をガンガンやってしまって、アドバンテージをとっちゃえ大作戦を決行する事にしました。

僕の中学時代の音楽はアルト・リコーダーしか無かったので、教科書で扱うギターの内容とはどんなものなのかワクワクしながらレッスンを始めました。

よーし。五線譜読むぞー!(ギタリストはクラシックを除けば大抵、五線譜に弱い事が多いです……)
何々?4分音符でミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ミ・レ・ド・シ・ラ・ソ・ファ……
う〜ん………Cメジャースケールを1〜10フレット間まで練習している彼には簡単過ぎる内容だったので、一回弾いてオシマイ。次の項目も同様にすぐに終了。そして、ついにメロディが登場。
最初にカタカナで階名をふって、さあ、弾いて!と試してみましたが撃沈…………。リズムが読めていないようでした。
ヤッパリね!!以前にも音符の長さについては何度か説明しているはずですが、響いてはいなかったようです。そう思って敢えて試させてもらいました(こういう事がレッスンにおいて大事)。

再度説明して、4分音符を踏みながら声に出してリズムを叩く事から始めました。次にそのリズムで階名を声に出して読む。弾く時は1小節ごとに区切って覚えて、それらを順番にくっつける。この手順でやればテクニック的に間に合わないものを除けば弾けるんだ!!ということを伝えられました。

いつもは部活帰りにレッスンに通っているので、疲れが出て集中力が途切れている時がある彼のレッスンではあまりこういう「お勉強」的な内容はしないようにしていましたが、今回は学校でやる事が決定していたので、いつもより集中して楽しそうに学んでいました。こういうシチュエーションにこそ、興味がわき確実に理解出来るのです。

以前の投稿でも記事にしておりますが、僕は学校の音楽の授業が好きではありませんでした。
出来る生徒は最初から出来るように見えていたし、出来ない・分からない事を習得出来ないまま音楽の授業に対する興味を失っていきました。

そんな苦い経験があるので、今回の生徒さんがいつものレッスンより集中して興味深そうに学んでいる姿を見て、僕と同じような事になるのを防ぐ事が出来たような気がして嬉しかったです。

教える人との出会いは、その後の可能性や好き・嫌いといった感情を左右する重要な要素だと痛感しておりますので、それぞれの生徒さんが音楽・楽器を続けていく道中に出会ったgulienが、その可能性を広げられるように、今後も努めて参ります!!