gulienの日常㉑。

こんばんは。ギター教室「gulien」の太田です。

本日は「gulienの日常」です。

「お〜い！石井くん！！見てるか〜？生徒さんがお花（アイキャッチ画像の白いカーネーション）を持って来て下さいましたよー！！」
（……………因みに花瓶は友人から貰ったグラスを割ってしまい、捨てたくなかったのでデザインして作品にしました…………………(笑)。）

石井とは２・３回しか会った事がない生徒さんからお気遣い頂きました。ありがとうございます。彼の事を思いやって下さる方と、彼の為に手向けられた花を飾ってのレッスン……………素敵な時間を共に作って頂ける素敵な生徒さんに通って頂いてグリエンは幸せです。
彼の最後の職場が、アダチ音研さんとグリエンであった事が本当に良かったです。

また、９歳の頃からずっと僕が担当させて頂いている先日１４歳になったばかりの少女は、石井の事をとても好いてくれていて、お通夜にも参列してくれた上に、彼宛に手紙まで書いて来てくれました（その手紙は責任をもってご家族にお渡ししました）。

そんな彼女も石井がN.Yに旅行に行った時のお土産に買って来たピックを大切にして、今もギターを続けてくれております。
下の写真は先日、誕生日を迎えられ、僕からのプレゼントをゲットした時の様子…………リトル・ミーが好きだったようで、たまたまヒットして良かったです………………（笑）。

更に、石井から引き継いだ小学５年生男子生徒さん。
彼については石井も叱ったりなんだりで手を焼いており、僕も何度が言及したりして、なんとかしてギターを通してカッコイイ男の子になってもらおうと二人で話し合っておりました。

そんな彼、石井が亡くなる前の週から体調不良や学校行事で１ヶ月お休みしていて、本日久しぶりにレッスンに来てくれたのは良いのですが、相変わらずのオチャラケた様子(10分遅れて来て第一声が「お久しぶりぶり〜！」と来ました。)………………全く、分かっているのかこの子は…………………………しょうがない。いっちょ男同士、サシで話をしようじゃないか。

「石井先生が亡くなってしまった事は知っているね？どう思った？」

『……………悲しかった……………。』

「そうか…………………………。でも、いずれ忘れてしまうよ…………。人間とはそういうものだし、ましてや君はまだ子供。これから沢山の人と出会って、嬉しい事や辛いことを沢山経験していく。そんな中でだんだん忘れていく。それ自体は悪い事じゃないし、自然な事だ。……………でもね、君は本当にそれでいいと思う？　多分、石井先生が伝えようとした思いを理解しないまま忘れて大人になって行くと思う。責められる事ではないけれど、君は本当にそれでいいと思うかい？」

『………………………。』

「難しいよね。…………お世辞にも真面目に取り組んで来たとは言えない君が、ギターを続けてきた時間の中には、いつも石井先生が一緒だったね？」

『うん………。』

「でも、彼はもう居ない……………その事実を受け入れた上で、もう一度、今度はノリじゃなくて（過去、お友達５人で一緒に体験レッスンに来られて始められました。）自分の意思で、ギターを続けるか辞めるか選択して欲しい。辞めるならお母さんには先生から話しをするから安心して。」

『………………………………やる。』

「そうか。自分で決めた事だからね。忘れるなよ。……………よし！じゃあ弾こう！！今日は30分延長します！！」『エーーーーーーー！！！！！！』

 
僕はいつも、ギターを通して皆さんの生活の時間の価値を高められる様に努めております。
少年少女においても、グリエンで過ごした時間が彼らが成長していく為の力になる事を願っておりますので、今回も小５の男子に酷な話をしてしまいました……………（笑）。

きっと、みんな素敵な大人になってくれると思います！！これからもそう信じてレッスンして参ります！！（……………アト、自分もそうなれるよう精進致します！！！）