音楽について⑲。
- 2016年08月19日
- カテゴリー:ブログ
こんばんは。ギター教室「gulien」の太田です。
本日も「音楽について」です。
先日の訪問レッスンで妙にしみじみと感じる事があったので、その事を綴ります。
それは、フォーク時代の曲はヤッパリ素晴らしいという事です。なんたってメロディが美しい!!そして、只ならぬ哀愁が漂う叙情的な歌詞…………………。
現在レッスンで取り組んでいる「赤ちょうちん」の歌詞。『あの頃二人のアパートは〜裸電球眩しくて〜貨物列車が通ると揺れた〜』………………って、一行目で「裸電球」と「貨物列車」出て来ますよ………。
生徒さんに尋ねると、「僕が若い時は、そういうアパートばかりで、同棲するのが流行ってたんですよ。風呂もないから、本当に『神田川』の歌詞のように、彼女と一緒に銭湯行って出る時間を待ち合わせしたもんですよ(笑)。」と仰っていました。
…………………なるほど。…………大ヒットしたという事は、当時の多くの若者がこの描写に共感したという事ですもんね。『若かったあの頃、何も怖くなかった。ただ、あなたの優しさが怖かった。』……………尋常ならざる物悲しさを感じさせるこのフレーズに、若者達が胸を震わせて、三畳一間の小さな下宿でフォークギターをかき鳴らす時代………………………いいですね〜〜〜〜熱い!!!!!!
(因みに、僕の小学生時代は、全く音楽に興味を持っておりませんでしたが、CMで流れていた「なごり雪」が妙にグッと来た事を鮮明に覚えております………………。)
レッスン終了後にそんな話をしていると、「先生も一緒にかぐや姫を聴きましょう」という流れになりました。CDプレイヤーに「かぐや姫」をセットしようとしたところ、既にディスクが入っていました「井上陽水か小椋佳かな?」なんて思いながら取り出してみると「EXILE」が出てきました…………(笑)!!…………………ラッパズボンを履いて、控えめにはにかむ長髪の若者三人組のディスクを入れようとしたトコから、ムキムキでゴリゴリのイケメン集団のCDが現れてビックリしました…………………(笑)。奥様が「EXILE」の大ファンということでした。
普段は、リズムやピッキング・フィンガリングフォーム、コードやスケールの理論など、ギターやウクレレで音楽を演奏する上で非常に重要になる点を主にレッスンしたり、自分で練習したりしておりますが、このフォーク時代の音楽はそんな細かい事を抜きに、美しいメロディとグッと来る歌詞というシンプルな音楽の力で心が洗われます。
「それぞれの曲にそれぞれの思い出があるから、あの頃を思い出して懐かしんで泣きながら弾くわけですよ(笑)。」なんて仰っていました。グリエンされていますね!!
訪問レッスンから帰宅する道中、チャリを漕ぎながら「僕も、自分が還暦を迎えた時に、懐かしいと実感できる思い出をギターと共に作っていけたら良いな。」なんて、過去や未来に思いを馳せる一日でした!!!!