音楽について㉛。
- 2016年12月13日
- カテゴリー:ブログ
こんばんは。東急田園都市線梶ケ谷駅ギター教室「gulien」の太田です。
本日は「音楽について」です。
突然ですが、皆さんは子供の頃、音楽はお好きでしたか?………………………僕は嫌いでした(笑)。(理由については「音楽について②」で綴っております。)
上京して9年、様々な御縁に恵まれて、現在こういうお仕事をさせて頂いている訳ですが、ソレまでの道のりで色々な事を学ばせて頂いた今、僕なりに思うところがあります。
それは、クラシック音楽をずっとやってこられた「学校の音楽の先生」と、太田少年との相性が悪かったという事です。
その事実から、子供にとって、先生との出会いが悪ければ、それだけで音楽を嫌いになる十分な理由になってしまうという事を学びました。
物心つく前からリトミックを習っていたり、いつも家に音楽が流れている環境であったり、先天的な才能があったりするお子さんは、最初から音楽を好きになる可能性は高いと思いますが、そういう子の方が少ないと思います。だからこそ、僕はグリエンに通う少年・少女の未来において、僕との出会いが良いものになって欲しいと願い、出来る限り努力しております。
そんな未来ある少年生徒との日々の中で、最近嬉しかった事がありましたので、ここに綴る事に致します。
5歳でウクレレを習い始めて、現在小学3年生の少年。
半年くらい前から生意気な言動が目立ち始めました。最初は大目に見ておりましたが、最近は目に余るようになってきて、その程度に反比例してウクレレの習熟度が落ちてきていました。
子供にとって、思うようにならない事は受け入れがたく、反射的にそれを避ける方向に行動し、その結果、生意気な(開き直った)態度に出てそのストレスから逃れようとしているのだと判断しました。
ーーーーーーこのままではいけない……………………。
kid’s達は可能性の塊。上手くナビゲートして、楽器を通して、努力する事の大切さや、困難に直面した時にそれに立ち向かおうとする姿勢、その先にある自信を身につけ、強いハートを持った素敵な少年・少女になって欲しい!!それさえ出来れば、特別な才能など無くても、みんな弾けるようになる!!……………のに、この子は全く正反対に進もうとしているではないか。そんな弱いハートじゃ、当然、上達など見込めない………………………恐怖で分からせるしかないのか?でも、キャラじゃないしな……………………という事で、言葉による説明で徹底的に追い詰める事にしました。勿論、泣くまで(笑)!!!!
前々回、そんな顛末があってからの前回。レッスンが始まる前に「一つだけ、はっきりさせておきたい事があるんだけどいいかな?……………前回、君は泣いたワケだけど、誰が悪かったの?何がいけなくてそうなったと思う?素直に思った事で良いから君の言葉で教えて。」と、問うてみました。
『僕の、先生に対しての言葉遣い………………「面倒くさい」とか「は?言ってることが意味分かんない」とか言ったから…………………。』
「そうだね(笑)。分かってるんだね。要するに、調子に乗り過ぎていたワケだ。怒らない人が相手だからって、あんま調子に乗んなよ。あと、逃げないこと。スカしてみたところで、何も解決しないの。ダセー男になるだけだからね。」
そんな男気注入後の彼は、素晴らしい上達ぶりを見せてくれました!!
…………………と言っても、直ぐに癖が治るわけはなく、その日のレッスン中も『面倒くせえ………………(超小声)』と言ってしまい、「えっ!何!?!?今、何て言ったの!?!?!?」『あーーーーー!!!!!何でもないです!!スイマセンセン!!!!(汗)』と慌てふためいていました。
ーーーーーーーーー(爆笑!!!!)スイマセンセンって何よ?必死に堪えていたのについ漏れてしまってテンパッていたのでしょうね(笑)。
楽器(音楽)というものは思い通りにならないことが多く、心が折れそうになったりもします。よ〜く理解しております。
子供にとっては尚更ですよね。それでも、グリエンで音楽をする時間が、彼らのこれからの人生において価値あるものになるよう、努めさせて頂きます!!!!