音楽について㊷。
- 2017年02月24日
- カテゴリー:ブログ
こんばんは。東急田園都市線梶が谷駅ギター教室「gulien」の太田です。
本日は「音楽について」です。
先ずは、アイキャッチ画像について……………………何だか渋く、厳かな佇まいの教則本と、紙の質感と色褪せた黒インクの風合いが歴史を感じさせる手書きのプリント。
70代の生徒さんが28歳の時に通われていたギター教室で使用されていた教材を、下駄箱の掃除中に(何故!?)たまたま発見したそうで、本日のレッスンに持ってきて下さいました。
内容を拝見させて頂きましたが、非常に難しい!!
僕の講師としてのキャリアから推測するに、初心者でこの内容のものを続けて習得に至る事など不可能なのではないか?と思われる程の内容でした。それでも、手書きのプリントは定規を使って音符を書く等とても丁寧に最大限分かりやすく記してあるところを見ると、優しく微笑みながら丁寧な言葉で「みなさん。生活の大部分を犠牲にして、この指導に従い努力を続けさえすれば誰でも出来るようになりますよ。出来ますよね?ギターに捧げられますよね?」と問い詰められているような気がしました(笑)。
今でもクラシックの世界はそのような厳しい世界に違いないと思いますが、この当時は今ほどポピュラー音楽も情報も存在していなかった為に「ギター=クラシック」と思われがちで、そのストイックな世界に入りれずギターに挫折してしまわれた初心者の方は沢山いらっしゃったのではないでしょうか(……………………僕がその立場だったら、多分、僕も折れていたと思います(笑)。…………………良かったこの時代にギターと出会えて!!!!)。
その生徒さんもやはり、途中で挫折してその教室を退会してしまい、それっきりギターを諦めてしまわれたとの事でした。
……………………………あっ。別の日にも昔ご購入された本を見せて頂いた事がありました。コチラです。
だいぶポップになりましたね!!
ギター教室の教材ではなく、本屋さんで選ばれたそうで、最初見た時は表紙のデザインの渋さに驚きましたが、先のを見た後だとコッチならいけそうだ!!!!という気分になりますね(笑)。
いずれにしても、教則本に書いてある事は正しい事ばかりなのですが、それを参考にしながら上達出来る人の数は、出来ない人のそれよりずっと少ないです。
本当に大切な事は、そこに書いてあることを理解出来る事。そしてそれを意味のある練習にする練習の仕方や、実践・吸収出来る基礎が事前に準備されている事だと思います。それら無くして上達出来る要素があるとするなら、センス………………ってヤツでしょうね。
しか———————————し!!そんなもの無くても本当に大切なものをコツコツ積み上げる事さえ出来れば、誰だって才能の有無に関係なく弾けるようになります。僕はそう信じていますし、それが僕の見てきた現実です。
今回、偉大な先人達の軌跡を拝見し、そのストイックさに尊敬と畏怖の念を覚え驚きましたが、敢えて言わせてもらいましょう………………………………「伝わらなければ意味が無い!!」。
昔から多くの人がギターに憧れて挫折してきたのでしょう。
僕は、まだまだ偉大な先人たちには遠く及びませんが、グリエンに通って下さる皆さんは一人として挫折させません!!
その為に、これからも「本当に大切な事」を伝え続けて、生徒さんに喜んで頂ける事をコツコツ積み上げて精進致します!!!!