gulienの日常㊺。
- 2017年03月12日
- カテゴリー:ブログ
こんばんは。東急田園都市線梶が谷駅ギター教室「gulien」の太田です。
本日も「gulienの日常」です。
月並みではございますが、本日は東日本大震災3・11から丁度6年が経ちました。
改めて、震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
6年前、当時僕はギター講師という仕事だけでは食べていけない状況でしたので、朝から夕方まで世田谷の飲食店でアルバイトをして夜はレッスン業務という生活をしておりました。
震災の日もシフトインしておりました。その日は季節柄、お店の地下を貸しきっての卒園パーティーが行われておりましたので、泣き叫ぶ園児達と親御さんがパニックにならぬよう「大丈夫だからね〜。」「足元気をつけてくださいね。」等と声をかけながら避難誘導したことを覚えております。
この時点で4年後にグリエンが誕生し、それから約2年経った現在の状況など夢にも思いませんでした。(交通機関が止まった事によって帰宅できなくなった方々が大勢押し寄せ、深夜まで交代のスタッフが現れないまま満席の状態で25時過ぎまで料理を作り続けていれば当然ですが……………………)
6年後の2017年3月11日。
当時幼稚園生で、来年中学生になる少年に当時の記憶を尋ね、今僕達がどれほど恵まれた状況であるかを説き、「それを踏まえた上で頑張ろうぜ!!」とギターを弾き、戸惑いの多い新社会人の若者に、仕事のストレスを一時でも忘れてもらえるようギターを通して別のストレスをかけてリフレッシュしてもらい、小さいお子さんを持つお母さんの、限られたプライベートな時間が充実したものになるようにアレコレ具体的な説明をして課題の解決策を提示したり試行錯誤。
一時間の休憩の後は、医学部を目指していたお子さんが現役で合格されたという、めでたい報告をお聞かせ頂いたり、刀の傘の少年から、受験終わったら行こうと目を付けていた鎌倉の土産やで刀を買った話を聞き「いる!?コレ!?」『欲しかったんです。満足しました。でも家に帰ったら危ない事気付いて怖くなったからベッドの下にしまいました』などと、これ以上ないくらい平和な会話をして星野源を弾いたりしました。(下の画像は本日彼が鎌倉の「武器屋」で購入した装備エクスカリバーです(笑))
レッスン終了後は、連絡もなく当日キャンセルをした中学男子に「親御さんはゲームやアプリで遊ぶ為にスマホを買い与えた訳ではない。自らの連絡手段を手にする権利を与えて貰ったなら、当然、それに付随する義務を果たせ。機能を使いこなす前にそういう事を理解しなきゃダメでしょ。子供だから許される事もあるけど、君たちはそういう世代という事を自覚して、相手の事も配慮出来るようにならなければいけないんだ。自分の都合が再優先で、不手際があっても自分を正当化するような下らない大人になりたいのか?」という内容の<電話でお説教ターーーーーーーイム!!!!>でした(笑)。
こうして振り返ってみると、なんだか緊張感のない一日に見えますが、コレでも本気です。
日本中が不安と緊張に包まれた6年前の未曾有の大災害を経験し、「被災された方々に直接出来ることは少ない。現実は残酷で理不尽だ。だからこそ、自分のやるべき事は、健康とご縁に感謝して、その中で精一杯生きる事だ」と思い今日まで過ごして参りましたが、あのような事態が起こらなければ、今のような考え方や状況に至れていたか分かりません。
今日、自分が健康でいられて生徒さんと過ごせるという現実を、改めて心から感謝し、再認識させて頂いた一日でした。