音楽について㊻。

こんばんは。東急田園都市線梶が谷駅ギター教室「gulien」の太田です。

本日も「音楽について」です。

最近、「ギター・ウクレレのある生活を充実したものにする為の考え方や習慣」について正しく理解しておく事の重要性を感じる出来事がありましたので、ここに綴りたいと思います。

月２回のコースでアコースティックギターを習われている生徒さん。
元々は別のギター講師に習われていたのですが、とある縁で昨年１月に僕が担当させて頂く事になったので、序盤はそれまでに習得された技術や身に付いてしまったクセや考え方を探りつつ、徐々に基本を重視する僕のカラーに染まっていってもらおうと思いながら進めておりました。

その柱となるものが「フォームやリズム、概念」などの基本で、これらが絡み合った幹を太く、より強固なものに育みながら、手の届く距離にある具体的な課題曲に取り組む事で、センスの有無に関係なく誰でも弾けるようになって頂く進め方が僕のカラーですが、最初から徐々にこのサイクルにハマって頂いていない（或いは途中で逸れてしまわれた）場合は修正が必要です。そして、これには中々の時間を要してしまいます……………………………。

前回のレッスン時に突然、『やっぱり、リズムとかストロークとかの基礎に戻ってやりたいです！！You tubeで出来てないのにUPしている人の動画見て、このままではダメだと思いました………………。』と仰っていました。

—————————おおっ！！僕の見ていないところで開眼されたぞ！！ストイックモード突入ーーーーー！！！！

「そうですか。ソレはとても良いと思います。ところで、どの辺が出来ていないと感じたのですか？」と尋ねると、『リズムも合ってないし、ストロークも何か変でした。』との返答。
素晴らしい！！
それに気付けたという事は、正しい定規を手に入れる事に成功して、目指すべき仕上がりとの距離を推し量る事に成功したという事です。

恐らく、これまでも「練習」はされていたと思いますが、「目指すべき仕上がりとの距離を推し量りながら練習する習慣」は定着していなかったのではないでしょうか………………………………大丈夫！！既に芽吹いていますので、これから幹を太く育てて行きましょう！！！
満開の桜は輝いていて美しく、見る人の心を魅了しますが、その幹はぶっとい（太い）じゃありませんか（笑）！！！！
また、こんなお悩みをお聞きしました。
『中々出来ないって話たら、“練習するしかないよ！！”って言われたんですけど、やっぱり練習が足りないんですかね………………？』

はい！！そんな事は悩まなくて大丈夫です！！ヤメて下さいね！！！ご本人含め、誰も幸せになりませんので（笑）！！！！

『とにかく練習すべし！！何故、練習しないんだ！！そんな事ではダメだ！！！！』的なネガティブな精神論では、現実は何も変わりません。辛いだけです。ハッキリ言って無駄です。
未来に無限の可能性を秘めたkid’s達に＜気合い＞＜勇気＞＜努力＞を注入する場合には必要な精神論ですが、複雑な現実を生きる大人が練習できない理由は『忙しいから』以上！！ソレ以外の理由を探す意味なんか無いです。頑張って探してみて、仮にソレを見つけ出したとしても、多分、現実は何一つ変わらないでしょう。

ギター・ウクレレライフを充実しものにする為に考えるべきは、少ない練習時間に『この時間のテーマはコレ！！』と決定して、『レッスン中に先生はなんて言ってたっけ？』『その通りに近づけたかな？』くらいでしょう！！コレが「正しい考え方」だと思います。
そのくらいlightに考えていた方が実践に移りやすいですし、行動こそが現実を変える唯一の手段である事は真理だと思います。

今、眼の前にある壁を乗り越えることが出来れば、それは間違いなく尊い事ですし、それに向かっている時間は充実したものになるでしょう。

小難しい事を書き連ねましたが、年齢・性別・職業・環境・性格・楽器経験、皆さん一人ひとり違うその中での最大値を引き出し、ギター・ウクレレが皆さんの生活の良きパートナーになって欲しいと願っているワケであります！！！！