音楽について60。
- 2017年07月27日
- カテゴリー:ブログ
こんばんは。「gulien」の太田です。
本日も「音楽について」です。
さあ、今月も毎月恒例28連勤があと二日で終わる!!……………のですが、30日は生徒さんがお勤めの介護施設に「gulien慰問楽団」を率いて都内まで遠征が控えております。本日はソレを控えての出演者(生徒さん)の奮闘劇について綴りたいと思います。
今回は昨年と違い、主催者の生徒さんが弾き語りをされるという事で、kid’s枠は2名です。
昨年はコードがまだ弾けなかったので「夢を叶えてドラえもん」のメロディーを僕の伴奏で弾いてくれたエレキ少年は今年、弾き語りに挑戦です!しかも、英語で!!更にギターソロも弾いちゃいます!!
前回のレッスンでは歌をカタカナ英語で丸暗記してました(笑)…………………スゲ〜な。
ギターを始めたのが就学前の5歳だったので手が小さくて複数の弦を同時に押さえられなかった時期、ずっとメロディーを練習していたという事でメロディーは弾けるのですが、今回のギターソロではチョーキング・スライド・ビブラート・グリッサンド等のエレキ特有の奏法で弾いてくれます。小4男子がどれだけ「泣く」か見ものです(笑)。
もう一人の出演者のウクレレ少年。
『カイマナ・ヒラ』をソロウクレレで弾いてくれるのですが、ツーコーラスでも2分もしない内に終わってしまいます。
「出番が短いね。もう1曲演る?前にやった曲を復習したら出来るかな?それとも、今回はコレだけにしておく?」と尋ねてみたところ、『◯◯君(エレキ少年)は何分やるの?』と返してきました。
「彼は5分位の曲をやるよ」と答えると、『じゃあ、演る。』との事。
————————————ほほ〜〜〜〜う…………………。面白い。コレはライバル視していると言う事だな。つい昨年まで泣き虫小僧だったコヤツも、ここへ来てようやく男の子としての成長する片鱗を見せやがったぞ。よしよし。イイよ〜。カッコイイじゃないの。その男気買った!!
「やるんだな!?よし。よく言った。じゃあ、今度までに自分で出来るところまでで良いから復習しておいてね。」と期待を込めて先々週のレッスンを終えました。
そして今月最後のレッスン。自分でどこまで復習出来たかを見ようとしたところ、追加した曲に関しては全く何もやっていませんでした……………………。
————————————この野郎…………その可能性は無くはないと思ってはいたけど、やっぱりか…………………。
「やってないんだな?で、どうするの?今からやって出来る?本番は止まっちゃっても先生は助けないからね。やめておくか?どっちでもイイよ。選べ。演るって言うなら残り時間の全てを使って復習するけど、どうする?」と決断を迫ってみたところ『…………………やる。』との返答。どうやら、負けを認めるのだけはイヤみたいですね…………………。
その日のレッスンは今までで一番頑張ってました。恐らく、大人の事情を色々鑑みた僕の切羽詰まった気配を感じ取ったのでしょう(笑)。それでも不安だったので、本番までに最後に一回レッスンを増やす事を提案しました。それがダメなら当日、始まる前に出来を見て断念する選択をしても良いと説明すると、『それは無い。木曜は無理だけど、金曜なら来れる。』と自らも納得して、レッスン追加の判断をしてくれました。
本当に分かっているのかどうか(………………多分、分かっていない。全然なんにも。)は知りませんが、彼が音楽を通じてライバルに負けたくないという気持ちや、現実の厳しさと向き合って戦おうとする姿勢を見せてくれた事が単純に嬉しかったです。
彼の男気に敬意を表して、最後のレッスンはプレッシャーをガンガンかけてビシビシ追い込んでやります!!
今回の慰問演奏会は、参加者一同多くのことを学ばせて頂く機会となる事と思います。
そのような機会を得られたご縁に感謝して、皆で成長出来るように頑張って参ります!!