音楽について70。
- 2017年10月24日
- カテゴリー:ブログ
こんばんは。「gulien」の太田です。
本日は「音楽について」です。
前回・前々回と面白エピソードを綴りましたので、ここらで真面目に音楽について能書きをタレてみる事にします。
という訳で、皆さん、音楽理論について興味はおありですか?
『何言ってんの!?ギターに一番大切なのパッションでしょ!!それさえあれば他に何もいらないよ!!違うの!?』なんて、どこからか雄叫びが聞こえて来るような気がしますね(笑)。
……………………事実、僕も若かりし頃は思いっきりそういう思考でした。
「ROCK魂さえあれば全て上手く行く!!気合だオラーーーーーー!!!!」と、ダブルのライダースジャケットを羽織り、裾の破れたブーツカットのジーパンとエンジニアブーツでキメて、アメリカンのバイクに跨ってロン毛を振り乱しながら(でも農学部)、大学のサークルの先輩も後輩も威嚇してねじ伏せて来ました(コレ実話です笑)が、知っていれば中々便利なものなのです。
JAZZ等の難解な理論はその道の人にお任せするとして、コードの理論はギター歴が半年を過ぎた方ならば多少なりとも知っておいた方が断然良いので、レッスンの中で隙を見ては説明するチャンスを伺っております。何故なら、コードダイアグラムの一覧表を全て丸暗記する事など不可能だからです。そんな酔狂なことに取り組む価値など微塵も無いのです。
グリエンでギターを始めて頂き1年が経つ、社会人1年生の若者が今正にこの壁に直面しております。
以前に興味を持たれていたので、ひと通りはご説明したのですが、一度の説明で完全に理解するのは難しいもの。新しい課題曲に入り『やっぱりコードの仕組みを完全には理解していないからダメですね………………どうしましょう?丸暗記は良くないですよね?完全に理解してから曲の練習した方が良いですかね?』と悩まれているご様子でした。
————————————違うんですよ!!0か100ではないんです。大切なのは少しずつでも良いから確実に理解の領域に近づくこと。その為にはその時取り組んでいる曲の中で、丸暗記でも良いから覚えたコードの中から1つだけ理論的に理解する事が重要なのです。それをキッカケに他のコードも関連付けて理解しながら覚えて行きます。勿論、その曲が弾けるようになった時に全部を理解は出来ていない事でしょう。それでも良いのです。100でなくとも、0と1では決定的に違いますから。100を目指しちゃイカン!!そんな事よりも今、この瞬間に1を掴み取る事の方が遥かに価値があるのです。
その生徒さんが取り組まれている内容を僕が理解したのはギター歴が2年くらいの頃だったと思います。
気合だけは入っていたので(今思えば無駄な)練習量だけはこなしていた日々の中で「アレ?このコードってあのコードと形が同じやん。って事はもしかして、こう表記されている奴は全部この形ってことか!?」と気付き、その1を手に入れた事により他の法則性にも気付いてある程度理解する事が出来たような記憶があります。
「オレって、もしかしたら天才かも知れ––––––––ん!!!!」と興奮のあまり、バルカン400(当時の愛車)をぶっ飛ばしたりしてました(笑)。
レッスン中「on the job training!!O・J・Tですよ!!曲を進めながら理解していきましょう!!」と励ましたつもりだったのですが、『仕事でもO・J・Tで、ココでもO・J・Tか(ハァ〜〜〜…………………)』と元気が無くなっちゃいました(笑)。
(同じ年でもO・J・Tを実践する若者と、ギター弾いて400cc転がすだけのイカれ野郎とじゃ、えらい差があるな…………………全く、どうかしてたなアノ頃は。)
皆さんがギター・ウクレレを通して直面する課題は、僕も戦った経験がありますので、皆さんの気持ちはよく分かりますよ。
僕が分かりやすく、楽しく先導いたしますので、一緒に少しずつ前進して参りましょう!!!!
コードの理論という知的な問題と格闘する若者と共に過ごす時の中で、イカれた青春時代を思い出したエピソードでした!!!!