音楽について76。

こんばんは。「gulien」の太田です。

本日は「音楽について。」です。

子どもたちには嬉しいXmasシーズン到来ですね。（アイキャッチ画像は意外に好評な『炭バスケットXmas使用』です。）
今年もつまらないものではありますが、グリエンサンタはKID’S達に喜んでもらえるよう着々と準備を進めております。
そんなKID’Sとの面白・嬉しいエピソード綴りたいと思います。

前回の投稿で記した通り、ラ・ポルテさん忘年会のビンゴゲームで引き当てた巨大うまい棒（４０本入り）を学生の生徒さんに配っている最近なのですが、本日もウクレレ小６男子に配ろうとしたら思いもよらぬ押し問答がありました。

『先生から頂いた「めんべい」が何故か（どなたからかの九州土産家との事）家にあって、ソレが激辛味だったのですっごく辛かったです。そういえば、先生は明太子が好きなんですか？』

「え？なんで？好きだけど…………」

『いや、それも明太子だし…………』と例の巨大うまい棒を指さしました。

「あっ、そうだ忘れてた。これは色んな味が入ってるみたいだだよ。何がいい？」と選んでもらおうと中身を取り出しました。すると、

『いやいやいやいや！！いいです！いいです！いりません！！ホントに………………違うんですよ…………………僕は、ホントに、何も、いらないんです……………！！。』と頭を抱えやがりました。

「（笑）！！！！なんだよ急に。別にいいじゃん。何味がいいの？」

『コンポタが一番好きです。あ、いや、いいんです！！そういう意味じゃなくて………………ああ…………答えなきゃ良かった……………。』

超絶遠慮を決め込む彼にこれ以上勧めても可愛そうだなと思い、「分かったよ頑固なんだね（笑）。面白いなあ。もらわないって決めてるの？」と聞いてみました。

『いや〜唯でさえフニャフニャして芯がしっかりしていないって思っているので、そういうのはもらわないって決めてるんです…………。』

———————————なんじゃい！！そのこだわりは！！！！いる！？ソレ！！…………………君はそうは思ってないみたいだけど、芯はしっかりありますよ。ただ、他の子と少し違う（BOUSAIフェスの時、まだ入会して１ヶ月も経ってないのに急に表れ、僕に挨拶だけしたらお隣のオルゴール屋さんを一人でガン見しながら店主に何か質問をして、嬉しそうに気の済むまでオルゴールを眺めてフッと消えちゃいました）だけで、自分の世界を持っている素敵な個性ある少年ですよ。ま、ウクレレもそうだけど器用ではないけどね（笑）……………………。

「器用・不器用・センスの有無は関係ない。正しい努力を積み重ねれば誰でも弾けるようになる。」が僕の信念ですので、不器用で愛すべきキャラクターの彼にはつい熱が入ってしまい、「先生もそうだけど、正直◯◯君もセンスがある方ではないね。でも、大丈夫。それは磨くものだ。才能は有る無いじゃなくて（勿論、演奏のプロとして食べていくって事なら話は別ですが……………）開花させるものだから、そういう努力をしていこう。君はまだ若い。必ず開花するから頑張って！！」と言い聞かせて、事ある毎に「やりたい事を限界までイメージしてセンス良くね！！」といつも意識してもらうように擦り込んでおります（笑）。

そう言われる度に毎回落ち込みながらも健気に頑張ってきた甲斐あって、その日のレッスン中、曲の中の新しいセクションに取り掛かった際、『もしかして、ココと同じカンジですか？』と鋭く切り込んで来ました。「おっ！気付いた？凄いね。センス良いね〜（笑）。」と茶化してみたら、『実は家で宿題のトコをやっている時は全然出来なかったんですけど、今日先生と一緒に弾いていたら何故か出来ました……………………。』と自分で驚いていました。

その事に僕は驚かされました。てっきり、いっぱい練習して頑張って習得してきたとばかり思っていたので…………………。
「そうなの！？じゃあ、さっき初めて出来たの？そんで初めてやったトコのリズムが同じ事に気付いたの？…………………センス良くなってきてるじゃないの〜〜〜〜。才能が開花し始めているんじゃないの！？！？」と更に茶化すと『あっ……どうも。ありがとうございます（笑）。』と超・嬉しそうにしていました（笑）。

上機嫌になった彼に「はい！ご褒美のうまい棒！！」と渡そうとしたら、『いりません！！大丈夫ですから！！』と断られてしまいました（笑）。

彼が壁を乗り越えてくれた事が、僕の信念を体現してくれた事がとても嬉しかったです。
KID’Sに逆にプレゼントを頂いてしまったエピソードでした！！！！