音楽について79。

こんばんは。「gulien」の太田です。

本日は「音楽について」です。

三ヶ日も開けて1週間が経ちそろそろ皆さんも通常運転に戻られた頃でしょうか。僕は相変わらず新しいi-macと格闘中であります（笑）。
さて、グリエンの生徒さんの方々は、皆さんお正月は（当前）練習不足のようで、2018年の初回のレッスンはもう一度レールに乗せるところから始めて頂いております。

中でも多いのはイメージする事を皆さん忘れてしまわれているようにお見受けします。
音楽とは目に見えない物であり演奏とはイメージしたものを体現する事です。目に見えるコードやtab譜の情報や指の動かす順番だけを考えていては弾けるものも弾けなくなってしまうのです。

本日はそんな皆さんの葛藤レッスンの中から面白エピソードをご紹介致します。

現在、高校1年生のサーファーウクレレ少年。
彼は中学時代スキーも頑張っていて（その腕前は全国大会に出場するほど！）、今季も先日まで山でスキー合宿をしていたそうです。
クリスマスに新しいウクレレとアンプをプレゼントしてもらったとテンションアゲアゲで2018年のレッスンがスタート。
課題曲は「となりのトトロ」で去年の終わりにはメロディーとコードのそれぞれを弾けるようになってきていたので、本日はその確認から入ったのですが、譜面をガン見しながら反射神経と運動神経を限界まで活性化しながらメトロノームから振り落とされまいと悶絶していました（笑）。

敢え無く撃沈………………………。（『くっ………………クッソーーーーーー！！！！』と悔しがる体育会ティーンネイジャー。）

「いやいや……………落ち着いて。イメージしてるかい？目で見える情報を処理する事に脳を使っているでしょ。もう殆ど覚えているんだから、目に見えたものを考えながら弾くんじゃなくて、目に見えないものを感じながら弾かなくちゃ。“考えるな感じろ”ってヤツだよ（笑）。」

『クッソーーーーーー！！！！そうか〜〜〜………………。切り替えなきゃダメだ！！オレ、最近までまた山行ってたんですよスキーで。だからまだ切り替えが出来てなくて……………………ッシャ！！うっし！！うっし！！もう、大丈夫です！！！！』

————————————ホントかよ………………。音楽をやるには違う種類のアドレナリンが出ているような気がするぞ。取り敢えず肩の力を抜いてもらわなくては…………………。

「ほら、♪も〜り〜の〜な〜かに〜昔から住んでる〜〜〜って、森の中の人（トトロ）の事を歌った曲だから感じなきゃダメでしょ。（スキー合宿で）行ってたんでしょ森に！！（笑）」

『行ってきました（笑）！！OKっすOKっす！！！！』

—————————————OKなの！？今の説明で！？

その後、彼は何故か目を瞑って何かを感じようとしながら弾いていました。多分、「音楽」ではなく「森」を感じようとしていたよう気がします（笑）。

帰り際、『オレ、こういうの超悔しいっす。くっそーーーー！！練習しよう！！！！』と自分自身に怒っていました（笑）。
心配になったのでイメージして練習するように念を押しておきましたが、『うっす！うっす！ありがとうございました！！』といった調子だったので不安は残りましたが、また一緒に軌道に乗せれば大丈夫でしょう！！（頼むから「森」をイメージしながら練習しないでくれよ……………………………（笑）。）

こんな調子で年明けのレッスンはバタバタですが、今年も楽しくやれそうです（笑）。