音楽について81。
- 2018年02月4日
- カテゴリー:ブログ
こんばんは。グリエンの太田です。
本日も「音楽について。」です。
やはりこのテーマは、演ったことのない内容や楽器の話の場合、読む気がしなくなるというリスクを伴うようです。
本日もアコギ中1女子に『先生って結構ブログ書いてるよね。この前のヤツ(エレキギターの生徒さんのエピソード)はよく分からなかったから最初のほうで読むのやめちゃった。』って言われちゃいました(笑)。(………………でしょうね。逆にこんな毎回長文のブログをティーンネイジャーがたまにでも見てくれていることに驚きです。)
でも、ヘコタレず書きます!!一応、ギター・ウクレレ教室ですから!!
という訳で、今回は弾き語りのレッスンで気付いたことについて綴りたいと思います。
仕事・家事・育児と超・多忙な毎日を過ごされている女性の生徒さん。
現在は「ずっと好きだった」(斉藤和義)を練習されているのですが、この曲はAメロがブルースのバッキングでよく使われるギターリフのパターンで、サビはミディアムテンポのエイト・ビートのストロークパターン(ああ…………カタカナいっぱい………………この地点で脱落された方、スミマセン…………………)で演奏します。
Aメロは取り敢えずコード進行を覚えたら一旦置いといてサビを重点的に進めておりました。(ココがポイント。忙しい毎日でギターに触れる時間をコンスタントに取れない方は、サビ等キャッチーな部分を絶対忘れないように固めておくのです。)
サビはだいぶ固まってきたので、本日はAメロに戻ってリズム・パターンでコード進行を弾くことに。すると4分音符で弾いていた時はメロディをイメージしながらコード進行が見えていたのに、リズムパターンでやったら急にパニクってしまいました。『どこに気を向けて弾いたらいいのか分からない!!どうしたら歌いながら出来るようになるの?』と質問されました。
これはよくある質問ですね。
それは湧き出てきていないのですよ。連続で生産し続けていては無理です。無尽蔵に生み出せるシステムを構築しなければ。
という訳で、練習方法はパターンと同じ小節数の8(16)分音符を全て弾いて、パターンを弾いての交互のセットをブラッシングしてノリでパターンがキープ出来るようにします。更にソレをずっと遅い(早い)テンポでも取り組み、その後、丁度良いテンポでパターンのみでブラッシングして歌います。そうして「聞こえている」状態=無尽蔵に生み出せるシステムを構築……………………………面倒くさい!!自分で書いてて面倒くさいぞ!!!!そりゃ、皆やらないワケだ。でも、やりさえすれば誰でも出来るようになります。センスなんて関係ないですハッキリ言って。
その生徒さんは長く習って下さっていて僕を信頼して下さっているので、僕がその面倒くさい手順で進めていくのにも真摯に取り組んで下さり『さっきより自然に出来るようになった!!やっぱり音楽は地道だよね!!』と喜んで下さいました。…………………そう。地道なんです。
別の生徒さんも2年習って下さっているので、最近ではその地道に慣れて下さり『今日は練習の成果出せるかな!?』とむしろ楽しむくらいの余裕が出てきました。本日のレッスンでは、初めてやるリズムも今までとは違い、2・3回の練習で手応えを感じられるようになって『なんか出来るような気がしたんです。今までみたいに時間かかると思ったんですけど…………。』とご自分でも驚いておられました。
———————————いや。僕は知ってますよ。僕を信じて面倒くさいヤツにも向き合って下さっていた事を。それが結実したのが今日だっただけの話です。
共に頑張って下さり、共に喜んで下さったのが嬉しかったので、「人はソレを上達と呼ぶのではないでしょうか……………」と静かな声でキメ顔で決めてみたら『……………………ありがとうございます。なんか今のすごいジンと来ました。』と仰っていました(笑)。
———————————あ………………いや、スンマセン!!そんな風に真顔で返さんで下さい!!僕、イタイ奴になっちゃうから。
僕は性格上、何事もコツコツ地道に積み重ねる事が嫌いじゃないのですが、生徒さんにそれを強いるのは違うという事は認識しておりまし、だからこそ、楽しく確実に自然と力をつけて頂けるように色々考えて日々試行錯誤しております。
そんな僕にとって非常に励みになるエピソードでした!!!!