音楽について84。
- 2018年02月28日
- カテゴリー:ブログ
本日も「音楽について。」です。
前回の投稿はソロウクレレの極意について綴りましたが、やはり読んで下さった生徒さんから後日『意味がわからない』と言う感想を頂いてしまいました…………………(ショック!!)。でも、そうですよね!?半分は僕の文章力の至らなさで、もう半分は“そういうもの”」ですので、気になる方はレッスン時にご説明しますので聞いて下さいね。
そう、“そういうもの”なのです。どうしても時間が必要なんです。何度も聞かされて少しずつ浸透して行くものなので、大切なのは諦めない(拒絶しない)事。
本日は小難しい話はせず、それを実感したエピソードについて綴りたいと思います。
40代エレキの男性。
前々回の投稿で触れましたが、今まで右手・左手・足がそれぞれ別々に仕事をしようとしていた刺激伝導系が一つにまとまり始めたのを機に、メトロノームを2・4拍で鳴らしてテンポキープする練習に入って頂きました。
ですが、bpm30(計算上2秒に1回鳴る)というスローテンポなので簡単にはいかないだろうと思っておりましたが、案の定前回のレッスン時に『コレがね〜……………先ず、どうやってやるんだっけ?』と仰ったので、これまで色んな生徒さんに通算10,000回してきたカウントの仕方をご説明するとこからスタート。
すると最初はメトロノームと長いことニラメッコされていて、沈黙に耐えかねた僕が割って入って一緒にやっていましたが、様子を見て一人でやって頂いたところなんとか練習が成立しているではありませんか………………「今はメトロノーム聞こえているんですか?」と伺ってみると、YESとのこと。
『前は「聞いてますか?」って言われても、聞いているけどソレと合わせられるかは別でしょ。って思ってたけど今はなんかズレたら気付くし、そこから調節して合わせられるようになってきて、言ってる意味が分かってきた。一年半かかってやっと(笑)!!!!』と、とても価値ある一言。
———————————YES!!ソレが本当の意味での「聞こえる」ってヤツです!!単なる空気の振動として音が聞こえているのではなく、鳴っていない時間も含めてそこから発せられるリズムが聞こえている状態です。
…………………それにしても、突然キたな。このまま定着するかどうかは怪しいけど、一度扉が開いたらその後は今までよりワンランク上の時間を積み重ねて頂けるハズ。その鍵を無くさずにして下さいね。探すの大変なんで(笑)。
同じく、40代アコギの男性。
今月からグリエンでギターライフを始めて頂いているのですが、なんせ3ヶ月後には結婚式で『乾杯』なので、鍵を無理やりグイグイ渡そうとしてしまいます(笑)。
昨日のレッスン時、何故か半袖(そういえば先の方もいつも半袖だな…………今、2月だってば!)で気合い充分!!のはずが、宿題の確認で手こずっておられましたので、もう一度、確認のため同じ説明をしたら『はい…………そうやって言われて理解したつもりになってたんですけどダメですね………。甘えがあったみたいです。進んでないですね……………。』と凹んでしまいました。
レッスンが始まって3回目でしたので「そんな事ないですよ。“そういうもの”ですし、むしろ、その事に今、気付かれたという事だけで進んでますよ。大丈夫ですよ。寒くないですか?」とフォローしました。
『暑い(熱い)です!!』…………………………必要なかったです(笑)。
ギター・ウクレレの上達のポイントは目に見える情報(コードやtab譜など)に囚われず、目に見えないポイントを理解し時間をかけて定着させる事が重要なのですが、やはり面倒くさいのも事実です。
お二人を見て、それを可能にするのはギター・ウクレレの練習やレッスンが楽しい(熱い)時間であることが重要だということを勉強させて頂きました!!!!