音楽について88。
- 2018年04月6日
- カテゴリー:ブログ
本日は「音楽について。」です。
ラ・ポルテさんで自分へのご褒美ディナーを頂き、3連休も終わりましたので新たにスイッチONにして頑張っていきたいと思います。
そんな4月。生徒さんの方でもスイッチが入る瞬間がありました。
ソレは本人も気付かないところで突然来ます。
例えば、今までリズムに乗ってイメージした音楽的な意思に従って自らと楽器をコントロールする事が出来なかった方が、ある時突然何か見えざる力に導かれて弾きはじめる事があります。
「演奏モード」とでも言いましょうか。イメージしやすく言い換えると、大袈裟にはなりますが「ゾーンに入っている状態」(←スポーツなどで使われる極限の集中状態の事)です。
ソレこそが楽器を「弾く」という事だと考えておりますが、中々意識的に入る事は難しいと思いますので、レッスンではあの手この手を使ってその領域に強制的に入って頂くよう工夫しております。
本日はその事について綴りたいと思います。
40代男性(エレキ)。
「JAM」(THE YELLOW MONKEY)を練習されているのですが、この曲はコードはイージーなのですが拍子が6/8拍子という事で3連符を正確に理解しなければなりません。ソレは同時にシャッフルのリズムも理解するという事になりますが、エレキでシャッフルと言えばやっぱりブルース!!
スリーコードで12小節をワンコーラスとするブルース進行はキャッチーでとても良い練習素材です。
イントロやコーラスの間に入れる簡単な単音フレーズを入れれば尚楽しいので、ソレをやって最初は一緒にバッキングを弾いて頂きましたが、何コーラス目かで僕は離脱してアドリブを弾き始めて見ました。
すると、一緒に弾いているときは「まだですよ!まだですよ!次で変わりますワン・ツー・スリー・フォー!」と合図しなければ拍を見失ってしまいそうで危なっかしかったのですが、リードギターが入って来たらそのソロの内容を聴きながら流れに身を任せてリズムに乗って確信を持ってコードチェンジをされておられました。スイッチON!!!!
—————————————おお!!完全に入った!!このままどんどん盛り上げていっても大丈夫かな?次のコーラスからはコードの変わり目にコードトーンに着地する内容はやめてみようかな!?
と、ここで11小節目。いよいよ単音フレーズのトコに差し掛かりました。
♪ラ〜ラ・ド♯〜ド♯・レ〜レ……レ♯…レ♯ミ・ミミ♯ミ◎▲‰?☆÷♂⌘$……ズギャギャギャーーーン!!…………崩壊。爆笑!!
「なんでですか〜(笑)!!せっかくイイ感じでセッションしてたのに〜〜〜!」
『(爆笑)いや、俺もイイ感じで出来てるとは思ってたんだけど、〝俺のソロが来た!!行くぞーーー!!〟って思ったら、つい……………………崩壊した!!!!』
久しぶりに扉が開いた瞬間でしたし、初めてのセッションが成立した興奮もあって、ここ一番の高い緊張感を持って演奏していただけに、「ヤッパ、こうなっちゃうのね………」感に暫く笑いが止まりませんでした(笑)。
しかし、さっきまでの状態の感想を伺ってみると『先生の弾いてるのも聞こえてたし、合わせてくれている事も分かった。コレ(メトロノーム)の音も普通に聞こえてたし、なんか上手くいった。』との事でした。
そして『いつもの、全てをシャットアウトしてフォーーーーー!!ってやりたくなっちゃうとダメなんだね……………ヤッパそうなんだな〜〜〜(笑)。』と、ソレが維持出来なくなった理由を正確に分析されていました。
—————————————分かってるんですね。それならイイんです。僕も分かってますよ………………リズムやコード等が変わる時にフォーーーーー!!ってなる自分を(パッションを)どうしても制御出来ないんですよね(笑)!!
それでも「JAM」のAメロの練習に戻った時、さっきまで全然出来てなかったシャッフルのストロークを自然にやられていたので少しだけ、でも確実に進んで頂けたようで安心しました(コレについても『なんか上手くいった』と嬉しそうでした)(笑)。
固まってしまって簡単には押す事が出来ないスイッチもありますが(笑)、これからも気合いと工夫で皆さんの演奏モードスイッチを連打していきたいと思います!!!!