音楽について90。
- 2018年04月22日
- カテゴリー:ブログ
本日は「音楽について。」です。
先日、TVでアメトーークを見ました(笑)。
大谷翔平選手の凄さを芸人さん達が力説されていたのですが、全く野球を知らない僕でさえ彼がとんでもないバケモノだという事が分かりました(プロ2年目の時、投手としてはダルビッシュ選手と、打者としては松井選手と同じ成績って漫画じゃないんだから………………)。
コメントの謙虚さから優れた人格者である点が取り上げられる事が多いようですが、アスリートとしての成績だけでも前人未到の領域に居ながら、一人の若者として見ても完成され過ぎた人間性を併せ持つなんて事が可能なのでしょうか?常識では説明が出来ないその原動力はいったい何か?
ズバリ!!「夢の力」ではないでしょうか。…………………………………一気に陳腐になりました(笑)。
10代から一生分の目標を記した年毎のカレンダーを作り、その夢に向かって努力し続ける事こそ人生であると理解し生きる。
この地点でかなりヘンタイですが、もしそれが可能であり続けるならば、その過程で沢山の素晴らしい人と出会う事になるでしょうし、その中で人として磨かれていく事も納得が出来ます。
「夢って大切!!」(いよいよバカみたいな結論ですが、)若きスパースターから学ばせて頂きました。久し振りにシビれました。
さて、話を凡人の私に戻します。
その翌日、入会してから半年間、月2回のペースで通われていた大学生の生徒さんが月4回にしたいと申し出てくれました。理由を聞くと『もっと上手くなりたいから』との事。
当たり前の答えかも知れませんが「日常の中に音楽を………」を理念とし、それが形になっていくことがどれほど大変かを日々勉強している僕にとっては、そのシンプルな動機は驚きでした。
お仕事や部活・習い事の関係でレッスンの回数を減らす方はいらっしゃいますが、増やす方は珍しいですし、その場合も発表の場が近いからという理由で突発的にそうされるのがほとんどで、恒常的に増やす方は本当に稀です。
『ギターはこの先もずっと続けていきたいから、習える時間がある時に出来るだけ多くの事を学んでおいて、辞めた後も自分で上達していける正しい練習の仕方や知識を身につけておきたい。独学でも上達し続けられるレベルまで行っておきたい。』と。
———————————この人も夢を描いとるやん………………。ギターと共にある将来の為に今出来る事をやっておきたいって、仕事にするワケでもないのに………………あんたソレ、純粋な夢やんけ!!どうりで最近上達しとるワケだ。
本日も、最近目に見えて上達されていて質問の質も経験者のソレに変わってきた別の生徒さん(20代後半)に「最近、色んな意味でハマってきてますよね。上手くなりたいって思いがグイグイ前進させているんですかね?」と伺ってみました。
『上手くなりたいですね。この先何かのキッカケで人前で弾くことがあった時、それなりの品質で出来るようになっておきたいです。そりゃ土曜日の夜は遊びたいって思ったりはしますが、老人ホームに入った時弾けたらイイじゃないですか(笑)。』
———————————うおっ!!40年以上先の夢出てきたぞ!!!!
10年前、ただ人生の中でギターを思いっきり学ぶ時期が欲しいとNo Futureで上京した時の僕も確かに夢しかありませんでした。
上京後は「ギターで身を立てたい」という思いで右も左も分からないままギター講師業を始め、多くの方々のお力添え頂き5年後にグリエンを開業するに至りました。それ以来は経営者として、また、グリエン唯一のギター講師として日々勉強の日々………………気が付けば「純粋な夢の力」ではなく「現実的にやるべき事項を計画し実行する力」を磨きながらソレによって前進している自分に気が付きました。
勿論、大人である以上はそういう力は必要不可欠ですし、僕の場合は立場上、絶対であり尚更です。
それでも大谷選手や先の生徒さんのお話を通して「夢の力」も同じくらい大切だという事を学ばさせて頂きました。
「音楽を通して人々に夢を与える」なんて事は、僕程度が宣える事ではない事は重々承知しておりますが、少なくとも自分自身がソレに向かって努力する事は出来るはずですので、現実という荒波にもまれて濡れてしまった心にもう一度火を灯して熱く生きたいと思います!!!!