音楽について93。
- 2018年05月12日
- カテゴリー:ブログ
本日も「音楽について。」です。
前回はご年配の生徒さんの奮闘ぶりに感心させられたという内容を綴ったばかりですが、先日その中でも最年長の生徒さん(女性)にまたもや驚かされることがありましたので本日はその事について。
レッスンが始まる前の雑談で『こないだお父さん(ご主人)が認知症のテスト受けて来たんだけど、自分では余裕だと思ってたのに全然出来なかったらしくてショゲちゃってんのよ〜〜〜(苦笑)。その点、私はコレ(ギター)は指も頭も使うし声も出すからね。それをやってるから大丈夫ね!あと10年は元気でいたいから(笑)!!』と仰っていました。
そんな前置きがあったからかその日のレッスンの集中力は凄かったです。
ご入会して頂いて以来1年半、ずっと欠かさず基礎練習を続けて頂いているのですが、今の課題は中指を常にフレットの近くに置き、薬指の指先が天井を向いている事。コレにより手首が左右にブレずに安定したフォームをキープ出来るようになる事が目的です。
コレまで言葉を変えながらずっと同じ事を説明しておりましたが、その日の出来は今までで一番イイ!!何が良いってそのポイントをリズムに乗って弾いている間ずっとご自分で修正しながら気持ちを切らさなかった。コレは一気にたたみ掛けよう!!
「とても良いですね。中・薬指が中心をキープ出来ていてフォームは安定していますので、次は弦移動する前の小指の音をパッと離さないで八分音符分しっかり伸ばしましょう。」と注文を追加してみました。
それからのトライもその追加された注意点を意識しながら音楽的な意思を切らさず頑張っておられました。
『1と〜2と〜3と〜4と〜(裏拍を伸ばす事を忘れないように数えながら)1と〜2と〜3と〜4あぽーーん!!1と〜2と……………』
—————————えっ………?突然なに!?今、〝あぽーーん!!〟って言った?(爆笑)!!!!!
どうやら『あっ今、ポンって指を離してしまった!』という意味の反省の雄叫びだったようです(笑)。
意味を理解してからも暫く笑いを堪えるのに必死になっている僕を気にも止めず、その後も先程と変わらぬご様子で集中を切らさず最後まで弾ききった後、ニコニコしながらそんな僕を眺めながらコメントを待ってて下さいました(笑)。
その後、メロディーを弾く練習に入った時『ミからレに行く時指が届かないのよね………。』と仰っていたので、「そんな時こそ、さっきの基礎を思い出して下さいよ。人差し指、そんなにフレットから離れませんよね?」とお答えしたら『あ!ホントね。届くわね。さっきよりやり易くなった(笑)。』と嬉しそうにされていました。
帰り際に『最近は楽しくなって来たのよね。上手くいくと音楽に酔いしれる感覚がして………………アレがイイのよね(笑)!!お父さん(ご主人)もきっと最近はメロディーになってきたってなって隣の部屋で思ってるはずよ。あの人これに関しては何にも言ってこないけどね(笑)。』と仰っていました。
童謡で『音楽に酔いしれる』とは大袈裟かな?と思いましたが、なにはともあれこんなに楽しそうにして頂けているのは僕も嬉しいです。
いつも『今日はイイモノ作ってきたから!コレ、生姜を蜂蜜につけたやつ!あんた冷え性だから!!』などと、色々気にかけて下さる方がギターを楽しいと思えるようになって頂けて本当に良かったです。
10年先もお元気でいて下さいね!!これからも沢山一緒に笑って行きましょう!!!!