gulienの日常95。
- 2018年05月21日
- カテゴリー:ブログ
本日も「gulienの日常。」です。
先日、レッスン前の雑談で生徒さんに『先生、何か面白い話無いですか?イイ事はありましたか!?』と尋ねられました(笑)。
——————————よし!!ここは一つ。ハッピーに盛り上がれるネタでもって笑って頂こうじゃないか!!………………ってアレ?なんも思いつかないぞ……………そんな筈はない。こんな時、軽妙なトークの一つでも出来なきゃダメでしょ。えっと………そもそもイイ事ってナニ?おかしいな。そう言えば自分は何が面白くって生きてるんだっけ……………?
底のない穴を覗いているような、逆に、重厚にしようと積み重ねていたモノが実はペラペラで、その軽さと薄さを目の当たりにしたような、得体の知れない感情が湧いてきた僕は、その時何を話したか覚えておりません。パニクってましたから(笑)。
自分は面白みの無い人間だったという驚愕の真実を受け入れ、自分なりの「イイ事」を探して見ると最近確実に「良かったな。」と感じるエピソードがあったので本日はその事について綴りたいと思います。
この春から晴れて高校生になった女子生徒。
中学のときは体調不良が深刻であまり学校には行けていないと話してくれていました。健康な同級生には中々理解してもらうことは難しいでしょう。その事で精神も疲弊していたように僕の目には写っていましたし、ただでさえ繊細な年頃ですので色々な現実と折り合いが付けられないで苦しんでいることが伝わって来ていました。
『大人はすぐそうやって言うよね。』と反発されても、彼女が受け止められるであろう言葉を慎重に選んで、「投げやりにならないで欲しい。」という思い(その熱量に関しては手加減無し!)を込めて投げ続けていました。
そんな彼女も無事に志望校に進学し、環境が変わったのが良かったのか今ではすっかり元気になったようで一安心しています。
先日のレッスンの一コマ。
「そこの部分が出来ていないよね。そこはね……………『違う!出来てる!(←若人は自分にとって都合の悪い事実を受け入れたく無い時、反射的にこう言います。今まで何人もそう言う少年少女とバトルして来ました)』…………え?何言ってるの?出来てない事は自分でも分かってるよね?何故、その言葉が出てくるの?」と、元気になったことだし受け入れる強さがない事実を突きつけてお説教してやろうと論破スイッチをONにしました。ところが……………
『あっ、そうだった。違わないね(笑)。』と素直に聞き入れる姿勢を示すではありませんか…………。
「オイオイオイオイ…………何?どうした?この3年くらいの間、正しい事を指摘されても必ず一回は『違う!』って否定してたよキミ。今日いきなり改善してきやがって。なんかあったの?」
『最近、一晩考えたんだ。違わないのに何で私違うって言っちゃうのかな?って。』
「ほう。そんな賢かったんだ……………どういう結論に至ったか教えて。」
『だって盛り上がらないじゃん。私がそこでハイ。って言って会話を終わらせるのが嫌だったんだと思う。なんか悔しいし。でも違わないなって気付いたから最近は認めようとしてるの(バインバインバインバイン)。』
正直、驚きました。彼女が自分の思考や言動を振り返り改めようとしていることに。その事を尋ねられて『別に………。』で済ませようとせず、きちんと説明してくれたことに……………。その事は嬉しかったです。
しかし時折見せる、挑発するような目でバインバインバインバインと首を縦に連続で振る、まるで『ま、そういう事にしておいてあげようかな?ワタシ大人だし。本当は100%認めたワケじゃないけどね…………』という思いを相手にわざと知らしめようとするような行為がなんか鼻につく。
「へ〜。素晴らしいね。もう高校生だし子供じゃないもんね。で、そのバインバインってバウンドしてるのは何?バカにしてんの?」
『してないよ(笑)!!』
「い〜や。してるね。今でも素直に認めるのがちょっと癪に障るんだろ。言っとくけど大人はそういうの分かるからね。そういうのも直していってよね。」
『は〜〜〜い(バインバインバインバイン)(笑)。』
「バウンドすな!!」
………………………まったく。
僕には人生を豊かにする趣味に費やす余裕はあらゆる面でありませんが、彼女が小3だった頃からの付き合いが今でも続いていて、色々悩みながらも成長する姿を見させてもらえるご縁は何にも勝る財産であり、彼女が健やかに成長してくれている事は僕にとって確実に「イイ事」です。
これからも自分なりのイイ事があるように本業に邁進したいと思います!!!!