音楽について94。
- 2018年05月25日
- カテゴリー:ブログ
本日は「音楽について。」です。
最近、グリエンではソロウクレレに挑戦中の方が多くいらっしゃいます。ヤッパリ、なんかお洒落だし憧れますよね。
また、ウクレレはやれることが限られてしまう代わりにソロは断然取り組みやすいという利点がありますので、どこかのタイミングで出来るだけ多くの方に触れて頂きたいと考えておりますので僕としてもプッシュしております。
ただ、皆さん殆どの方が無意識の内にtab譜に縛られてしまい、楽器本来の目的である「イメージを形にする喜び」から自ら遠のいてしまうようです。(気持ちはよく分かります。僕自身独学期間の9年間は同じでしたので…………。)
具体的な例と打開策については散々本ブログで僕の考えは述べさせて頂いておりますので今回は触れませんが、その状態に陥ってしまった時、本ブログを読んで下さっている生徒さん(いつもありがとうございます!)には「僕がブログでウンザリするほど書いている内容の事を今正にやってしまっているワケですよ……………。」と説明すると皆さん『ハッ!?』として下さいます(笑)。
こんなウンチク長文はそんな時の気付きの布石になるくらいしか役に立たないので、読んで下さって感謝しておりますが、ここで色々ご説明しておりますのでつい、実際のレッスンではサラッと現実だけをお伝えしてしまい、『先週言われた事がグサッと来た………』とショックを受けられる方もいらっしゃるという事を先日学ばせて頂きました。
僕としては、それがどれほど危険で、練習という費用に対する効果が少ないかを知って頂きたいという思いと、実際その事実を受け入れなければその状態から脱することが出来ないという結論に至ったこれまでの経験からつい、徹底的に説明してしまうのです…………………熱くなりすぎて配慮が出来ていない未熟さをカンベンしてやって下さい……………。
当然、それはソロウクレレに限ったことではありませんので、本日のエレキ少年(小5)のレッスンで早速学んだことを改善してみました。
現在の彼は好きな曲と平行してテクニックをつける為の課題曲「トルコ行進曲」に取り組んでくれています。
ひと通りメロディは覚え終えたので、ここからはいよいよテクニック向上の為の細かい修正のレッスンをしていきたいという僕の思いとは裏腹に、メロディーは全部覚えた上に多少は弾けるので妙な自信を持ってしまい、根拠のない『次は出来るかも?もう一回!』的な発想になって際限無く弾き続けてしまっていました。
僕が「拍を見失っているよ。足が止まっているのがその証拠。先ずは拍を認識しないと……………」と解説していても全く心に響かない…………と言うより本当に聞こえていないという様子。
———————————ヤッパリそうなっちゃうのね……………。さて、どうしたものか。説明することは決まっているし、その為の言葉はいくつも持っているけど、それを並べるだけでは凹ます事には成功しても次の一歩には繋がりそうもない。何かガツン!と彼のハートに届くキラーフレーズは無いものか…………?
そこで、今直ぐ解説する事はやめて今弾いているフレーズの拍アタマの音を強くピッキングするよう注文してみました。
アドレナリン出まくっている彼は『オレは出来る(根拠なし)』モードですので直ぐに取り組んでくれましたが、上手く行かずに(当然ですが)最初は苛立っている様子でしたが、「もっとゆっくり。どこが拍アタマかな?」と声をかけると持ち前の辛抱強さで確かめながら一つずつ探し始めました。
「正解!次は?おお。いいね!(ゆっくりつなげ始めたので)ほほう。中々やるもんだね!?」と鼓舞すると今度は拍をしっかり認識する方向に進路変更して爆走してくれました。
———————————小5からそういうことに真摯に取り組めれば将来が楽しみだ。あ、キラーフレーズ思いついた。
「今後10年……………(たっぷり間をとって)……………今後10年、リュウ君は拍を第一にギターを練習しな。」
突然の言葉に小5男子は弾く手を止めました。一気にたたみかけます。
「速く弾けるようになりたいなら、拍を見失っているなんて有り得ない。カンで弾こうなんて10年早い。」
流石に苦笑いしていましたが、さっきまでより明らかに上達の予感を実感したからか、なんか嬉しそうでした(笑)。
ご年配の生徒さんから素直な感想を聞かせて頂き、勉強させて頂いたことが小5エレキ少年に活かすことが出来たこたが嬉しかったです。
何十回何百回してきた説明も、生徒さんから学ばせて頂きながらこれからも進化して生きたいと思います!!!!