gulienの日常104。
- 2018年08月16日
- カテゴリー:ブログ
本日も「gulienの日常。」です。
前回の投稿で先月末のお休みの日記「休む男」編を綴りましたが、本日はその続編です。
マンションの階段に転がっていたカブトムシ(メス)を拾って木に捕まらせて美容室でスッキリしたら、夜は月に一度の外食の為にALOOSEさんで教えて頂いたオススメの溝の口の焼き鳥(やきとん)屋に向かいました。
19時に予約をしておいたので入り口でスタンバッてくれていたお姉さんに名前を伝えて席に案内してもらいました。
店に入るまで中の様子を眺めながら歩いていたので、僕らに合わせて店員さんがお出迎えの為にポジショニングしたのを知っていたので、「さっきの人はなかなかやるな。いいお店だな~」なんて思って席に着くと、背後から『お久し振りです(笑)!!』と声をかけられました。
振り向いてみると先ほどのお姉さんがニコニコして立っておられるではありませんか。
「(ん…………?人違いじゃないですかね………………)って、あーーーーーーーー!!!!!◯◯さんかよ!?全然気付かなかった!!何!?このお店でバイトしてるの?僕だって気付いてた!?」元・生徒さんでした。
『予約帳でお名前確認したら〝太田さん〟だったので、もしかして?とは思ってたんですけど頭見て、先生だって分かりました(笑)!!』
—————————頭かよ……………。
グリエンに通ってくれていた頃はバリバリ思春期の高校生で、その言動から色々心配していた若者が一丁前にテキパキハキハキと働いていて見違えてしまいました。醸し出す雰囲気もあの頃の危ういものではなく、活発な大学生(二十歳)みたいで別人のようで全く気が付きませんでした。
当時も某・チェーン店でのアルバイト先の愚痴や疑問を聞かされていたのですが、大人の事情や矛盾を、社会における自分の未熟さを自覚していないティーンネイジャーが受け入れるのは無理な話。ですが、彼女が本気で戸惑い、怒り、悩んでいる事は伝わってきておりましたので、誠意を持って(時にお説教もしました)答えながらも、ギターが何かしらの慰みになればと全力で向き合っておりましたが、正直「いま、この子に必要なのは僕ではなく、身近にいる尊敬できる(出来れば年の近い)大人なんだろうな。」と思っておりました。
進路の事で大変になりレッスンに来られなくなった頃、丁度グリエンも引っ越し騒動が始まってしまい何となく疎遠になってしまっていた悩める高校生と思わぬ所(飲み屋)での再会。
平日なのにお客さんでいっぱいになった店内を見る回すと、会社帰りと思しき大人たちが節度を守って楽しそうに飲んでいたのですが、居酒屋特有の大人が醸し出す下衆な空気が感じられないのは、料理が丁寧に調理されていて、若いホールスタッフもハキハキと接客しているこのお店を選んで人が集まっているからだと思いました。
無駄に薄暗い照明や個室、写真だけお洒落で中身のない料理、その日シフトに入っているだけの主体性と覇気のないバイト君たちで回すチェーン店とは違う、こういうお店は立場に関係なく一人一人の能力や気構えが必要で、リーダーは相応の責任と資質が問われると思うのですが、そういった努力を積み重ねている良いお店で、あんなにも尖っていた若者が生き生きと働く姿を見て本当に安心して嬉しかったです。良い先輩方と出会えたようですね。
「あれからどうなったか心配してたけど楽しそうでよかったよ。」
『はい!このお店に来て楽しいんですよ〜(笑)。ギターは今は弾けていないんですけどね……………。』
「でしょうね!!その爪(完全にギャル仕様)じゃ(笑)!!」
かなり気分が良くなったので、今いるスタッフさんの中で未成年は何人か聞いて「その人数分のソフトドリンクと瓶ビール3本をつけてお会計してくれい!」と大人ぶってカッコつけてみましが、背後で何やら先輩達とミニ会議が行われたようでビール2本は遠慮されてしまいました(遊び慣れていない大人が調子こいて失敗しました)(笑)。
若者二人が律儀にもウーロン茶とカルピスソーダを手に持って『ご馳走様です!』とテーブルまで来てくれ、先輩の女性が『◯◯のギターの先生だったなんて初めて伺いました。驕って頂いてしまってどうも有難うございます。』と言いに来てくださったので、「いえ、とんでもないです。◯◯を宜しくお願いします。いっぱい叱ってやって下さい(笑)。」とお願いしてお店を出ました。
〝出会いが人を成長させてくれる〟と確信している僕は、それを大切にする努力が出来る人になって欲しいと願いながら若者達と接しております。そんな僕にとって思いがけないサプライズな再会でした!!!!