音楽について106。
- 2018年08月24日
- カテゴリー:ブログ
本日も「音楽について。」です。
先月のお休みに渋谷にてVSOP吹奏楽団の演奏を聴いて以来、目下、音楽を楽しむ事について模索中ですが、遊び以外の何事も楽しめるようになる為には相応の力が必要です。楽器において言えば、リズムを体現する力や自らをコントロールする精神的・身体的な力・イメージする力…………………おっと、ウンチクはさて置き、力を養う為には努力が必要ですがそんな時間は驚きの連続です。本日はそんなエピソードです。
70代アコギの生徒さん。
『荒城の月』のメロディーを練習中なのですが、付点四分音符と言う音符の長さが何度も登場します。これは八分音符のウラ拍が取れていないと弾けないのですが、毎回運指練習に取り組んで頂いていて、それは八分音符を体現する訓練の意味も含んでいるので説明はすんなりご理解頂け他ので、件の音符が登場する箇所の練習が形になって来ました。
しかし、音符の長さが分かってくると今度はフォームが乱れてしまい、そのせいで弾けなくなってしまっているようでしたので言及致しました。
「イイですね〜〜〜!ウラ拍はしっかり取れていますよ。さ、じゃあ次はさっき言った人差し指(運指練習中、親指を中心に据えるフォームを無視して人差し指を急いで移動させようとしてしまっている事を指摘しておりました)に注意して行きますか(笑)!?」
『にゃっ!!……………ハイハイ。3と4と……………』
—————————えっ?今『にゃっ!!』って言った(笑)!?普通に続けられてますけど………………ま、いっか夢中になってますしね(笑)。
夢中の練習のおかげで付点八分音符はクリア出来て来たのですが曲の後半には全音符(1拍目オモテの音を1小節分伸ばす音符の長さ)が出て来て、今度は待ちきれずに次の小節に進んでしまいました。
「落ち着いて!!2と3と4と数えて!!」
『先生、もう時間でしょ。次で最後!バッチリで!!3とー4とー!!』
「いや、だから!!待って。落ち着いて(笑)!!」
白熱のその日のレッスン。最後まで何とか弾ききった時の感想。
『はあ〜〜〜!!神経が!!…………神経が飛び出そうになる!!!!』
—————————いや、怖い!!どういう状態か想像できないけど恐ろしいからヤメテ!!
前回のレッスンは開始早々『いや〜憂鬱だわ〜。毎日練習してるけど中々出来ない。』と仰っていましたが、言うだけあって確実に時間を積み重ねて頂いたのが見て取れました。その日のレッスンも頑張って頂いて最後は要点と逸る気持ちをしっかり抑えて(押さえて)下さり、しっかり弾けました。
「いや〜、練習の成果出ましたね!!」
『………………………………………………』(ポカーンとしておられる。)
「ど……どうしたんですか?」
『あぁ………弾けたって思って…………。』
—————————なんだ良かった。また、怖いヤツ出るのかと思った…………。
一生懸命やり過ぎて驚かされっぱなしでしたが、最後はご自分で驚かれていました(笑)。
音楽を楽しむ事の探求は継続中ですが、一生懸命やると予期せぬ驚きがあるようで、これもまた楽しみの一つではないでしょうか!?