音楽について112。
- 2018年10月26日
- カテゴリー:ブログ
そろそろギター・ウクレレ教室っぽい記事を綴らなければいけませんね。
という訳で本日は「音楽について。」です。
その前に、最近、風邪をひいてしまったり(もう治りました)、新しく業務委託を請け負って頂くギター講師を募集、それに伴う面接時の質問事項や実技試験の内容をまとめ、実際に面接したりと慣れない経験の連続で地に足がつかないような日々だったのですが、今までだったら気合いで跳ね除けてきた風邪菌にKOされたり、自分の体一つで何十人も生徒さんをかかえていく事に限界を感じてその危険を回避すべく対策を講じたり、面接でフレッシュマンと対峙して色々考えさせられたり、否が応でも感じずにはいられない寂寥感があります。「自分はもうフレッシュじゃない…………」。
いきなり落ち込んでみましたが、本ブログの更新が遅れた言い訳です(笑)。
さて、フレッシュじゃ無くなった僕の虚しさなど関係なくグリエンの学生さんは当たり前にフレッシュです。
中二女子(アコギ)の生徒さん。
中学生になって学校での人間関係を愚痴ったり、『だるい』『それなー』などIQ低そうな単語を連発したり、その都度僕に「やかましい。君は恵まれているからバカみたいな事ばっか言っていられるんだ。◯◯ちゃん(妹さん)とも仲良いし、親御さんに感謝しろ。そしてそれに応えるように努力しろ。」などとお説教されています。
でも決まって彼女はそれを言われると、『してるもん!バカじゃ無いし!別に仲良く無いし!』と否定します(笑)。
—————————そっか。その年でそう思えるってのは素晴らしいな。そういう素直なトコが長所なんだけどな…………それにしても何故、妹さんの事は否定するんだろ?
そんな彼女が先日『“HAPPY BIRTHDAY TO YOU”ってどうやって弾くの?今度、爺じに動画送るんだ。それで今やってる曲も◯◯ちゃんがピアニカ弾いて一緒に練習してるんだ。』と切り込んできました。
「ほら!メッチャ仲良いじゃん。」
『良くない!!それでどうやって弾くの?』
「まず、拍子は4分の3拍子ね。その場合一小節に四分音符がいくつか分かるね?………………って聞いてんの!!こんな事も分からないって言ったら先生が恥かくから!動画撮るのは素晴らしいけど、練習はしっかりしてよ!!いいね!?チェックするから動画今度見せてよ!」
次の週、彼女の方から『あ、そうだ動画。』と言って見せてくれました。
妹さんがピアニカでメロディを弾くので拍子やリズムは共有できていないとグダグダになってしまう危険性があったので心配していたのですが、『爺じお誕生日おめでとうー。』と言ってからお姉ちゃんが隣の妹さんをビシビシとつついて始まった“HAPPY〜”や『続いて“一人じゃない”を歌います。』と現在の課題曲を弾き語りしていたのですが、驚かされたのは小中学生姉妹の息がピッタリだった事です。
もともと歌を習っていたからセンスが良い事は知っていて、同時に真面目に練習をするタイプではない事も知っていたのですが、演奏力以外の何かしらの引力で息がピッタリの不思議な安定感のある演奏で驚かされました。
—————————–—へ〜〜〜……………こんな事があるのか。知らなかった。
レッスン終了後、帰り際「あの動画凄い良かったよ。おじいちゃん感動された思う。やっぱりメッチャ仲良いんだね。」と本心を告げてみましたが、『仲は良くない。』とヤッパリ否定されてしまいました(笑)。
繊細なお年頃なティーンネイジャーにとって何かしらの力になりたいといつも世話を焼きたくなってしまうのですが、そんな彼女の素晴らしい一面を見せてもらえて嬉しかったです。
音楽でご家族との絆を深められる……………“生活の中に音楽を………”を理念とするグリエンにとって理想のようなエピソードでした!!!!