gulienの日常140(前編)。
- 2019年12月11日
- カテゴリー:ブログ
本日は「gulienの日常。」です。
先月のお休みは、毎年恒例の結婚記念日を祝うディナーをラ・ポルテで頂いてきたので食レポしたいと思います!
先ず、乾杯のお酒はアイキャッチ画像の非売品の日本酒のシャンパンです。青森のりんごジュースを思わせるような甘みがありとても美味しかったです。この時点でラ・ポルテさんに来て良かった!
1皿目は、紅はるかとブルーチーズのグジェールと焙りはがつお。
なんか開始早々、植木鉢出て来た(笑)!!
その斬新な盛り付けに負けないお洒落な前菜は、従業員さんの畑で採れた紅はるかとフランス産のブルーチーズをシュー生地に練り込んでフリットしたもの。さつま芋の優しい甘みとブルーチーズのコクがふんわりとお口の中に広がって、まるで暖かい陽だまりの中で柴犬を撫でているような優しい気持ちに包まれる一品(笑)。
はがつおは初めて頂きましたが、鮮度落ちがとても早い為、都市部では滅多に出回らないそうですが新鮮なものが手に入ったとの事。カツオよりも身が白くカツオ特有の鉄臭さが無く旨みはそれ以上にあり、とても美味しいです。最初「醤油は?」と思いましたが、そこは一流フレンチ。この繊細な美味しさを味わう為にはこうなるんですね。キャビアの塩分と大葉・ミョウガが合間って計算され尽くした大人のお刺身。一切れで満足出来るお刺身は人生初!
北海道産天然ししゃものフリット(セミドライトマトソース)とヘットのワッフル。
僕にとってししゃもとは「ギュッとなった魚卵を周りの苦味と一緒に食べるもの。従ってオスのししゃもに用はない!」だったのですが、フリットとはまたお洒落な!!川魚の鮎のような繊細で淡白な美味しさは、やはりピンク色のフランス産の岩塩で香りも楽しんでから、コクのあるセミドライトマトソースで二度美味しい………ってウマッ!!ソース旨!!このソースでパスタplease!!
って切り株!!
情報量が多い!!切り株が気になってせっかくの天然ししゃもに集中出来ん!!
食器(?)のパンチ力に負けじとその上に突き刺さっている料理もかなり斬新で、ヘット(牛脂)を使ったワッフルと佐助豚肩ロースの自家製ハムに挟まっているのはなんと夕張メロン!
「佐助豚はステーキだけで超旨いのにわざわざハムにして、ワッフルもヘット使ったりして仕込みに手間が掛かっているんだからそれぞれでもいいんじゃないかな?イメージは生ハムメロンとの事だけど、正直別々がイイ派だし………あとこのサイズ感だとどうやって食べるんだろ?」などと色々疑問に思いながら一口でほおばって驚きました。
「ひ……一つになっとる………。」これが正解か!!ハムの旨みとコクのあるワッフルの食感、それらを包み込む様に浸み出すメロン果汁の上品な甘み。この一口の為にかける手間とそれを創り出す想像力!!この料理を乗っける食器は………なるほど!切り株しかない!!全て納得!!
写真は無いのですが、サクパン(トマトとオレガノの自家製パン)。
ラ・ポルテさんの若手サクちゃんが仕込みをするパン。悔しいけど美味しい………。この日サービスについてくれたノスくんと「やっぱり目茶苦茶美味しいんだけど、それ言うと彼調子に乗るから言いたくない!」『乗りますね〜……シェフのレシピが素晴らしいって事で!!』と打ち合わせしました(笑)。ラ・ポルテさんはパンまで最高なんです!!
ハンガリー産仔うさぎの手巻きロール。
うさぎ!?本気出し過ぎでしょ。なんか今日攻めてくるな〜。
肉の少ない腕の肉はミンチにして内臓とソテーして、四角豆の根っこと併せてペースト状にしたものを丸ごと仕入れて酒と塩でマリネした肉で巻いてボイルしたものを『最後に香りを出すためにグリエン…………あ、間違えた。グリルしました(笑)。ソースは骨の出汁と生クリームを合わせたソースとトマト風味のクスクスです。』との事。
『いや〜コレ、昨日から考えてたんですよ!!やっと言えた(笑)!!』じゃないよ!!料理だけでも手間暇かかってるのに、一日寝かせて仕込んだギャグまでトッピングされて、感情を上手く言葉にして返せなかったじゃないか!!
初めて頂く仔うさぎの肉は、鳥のささ身の様な淡白でありながら森林を思い浮かべる様な上品な香りがあり、聞いたこともない四角豆の根っこのゴボウの様な優しいコクとクスクスの柔らかい食感と相まって…………………北欧!!(家具やインテリアの“北欧風”って結局なんなんだよ!って思っていましたが、このお料理を説明するには“北欧”しかない!!)
ふ〜〜〜………まだこの日頂いたコース料理の半分しかご紹介出来ていないのに結構な文字数になってしまったので続きは後編にさせて頂きます。
ラ・ポルテさん恐るべし!!!!