音楽について153。

  • 2020年11月26日
  • カテゴリー:ブログ

本日は「音楽について。」です。

前回の投稿で、僕の唯一のメインギターの赤いストラト緊急入院について触れましたが、先日やっと退院して戻ってきました!

預けている間は小学生用の小さいストラトで練習するしかないと思っていたのですが、なんと代車ならぬ代器をリペアマンから貸して頂けたので非常に助かりました。そしてコレがまた非常に弾きやすい!

先ずきちんとセットアップされている事が最大の要因。他に僕のビンテージモデルのとは指板のR(表面のカーブ)の角度が違い、なだらかで真っ平に近いのでチョーキングがし易く、フレットも僕のは幅があり頂上は平に近い形状なのに対して、細くて頂上は丸みがある形状なので弦に触れる面が少なくスライドした時の抵抗も少なくなり結果的に音が綺麗に伸びる!

(最も、入院前の僕のはフレットが擦り減り過ぎてチョーキング時のピッチも不安定だしスライドもギュッと押さえ続けないと音がすぐに途切れてしまうという劣悪な状態だったので比べようもなかったのですが…………。)

こんな風に………

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右がおそらく一番高い21フレットで出番が少ないので健全な状態。左は1〜3弦の当たるところが◇型に削れてしまっています。コレが何箇所もあったらダメダメ…………。

コレらの問題を解決する作業の工程を写真撮って下さいました。

先ずはフレットを抜き取るようです。ペンチで挟んで人力なんですね………。DSC_0286.JPG

なにコレ無残…………。

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全部抜き取ったら指板のRの削り出し。9.5インチから7.25インチに変更です。こんな定規があるんだ………。

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新しいフレットを刺しています。こんなに長いんですね。余った部分を切断して握りやすいように丁寧にヤスリがけして下さいました。

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メインのリペアとは別に今回ご提案頂いたリテイナー(ストラトやテレキャスターなどのヘッド部分に付いている弦をブリッジに押さえつける金具)の追加を施してもらいました。確かに3弦のテンションが上がったように感じました。

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完成!!

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大手術を経て帰還した我が相棒は最高に弾きやすくなっていました。(後は弾き手の問題!!)
やはり楽器店に出してどこに持って行かれるか分からないのは不安なので、職人と直接やり取り出来るというのはとても貴重なご縁で、ありがたいですね。生徒さんの楽器のコンディションについてサポートして頂ける方がいると、グリエンのサービスとしてまたひとつ出来ることが増えて嬉しいです。皆さんどんどん相談して下さいね!!

先日、この復活した相棒を連れてリハに行って参りましたが、テーマのハモリやバッキングだけでも精一杯な難曲で、僕もガッツリソロを弾く事がサラっと決まってしまったり、準備した曲がカントリーアレンジになり『カントリーってこういう進行でソロ回しやるの定番だからやってみない?』「なにソレ知らない。やらない。」という僕の心の声はどこにも届かず撃沈したり、久しぶりに心折れて帰還しました。フレットはピカピカになりましたが僕の心が削れてしまいました。

でも大丈夫!!相棒同様、僕も復活してやる!!13021877665878

心削られたリハの録音聞いたら結構カッコ良かったです。
育児と練習でフラフラですがとても充実しています!!あと1週間、様々なご縁に感謝してやるべき事をやり抜きます!!!!