レッスン内容紹介２８。

本日は久しぶりに「レッスン内容紹介。」です。

っていうか投稿自体久し振りになってしまいました。理由は言わずもがなの先日１１月４日に出演した鳥垣優羽&HOPSのライブの為の準備で追い込まれていたからです。フラフラになりながらも何とか生還出来たので通常業務に戻りたいと思います。ライブの模様はまた後日にして本日は生徒さんの頑張りをご紹介致します。

この日、いよいよ動画を撮影しようという事になり撮ってみたのですが、撮り終わってみると『うわ！何でだろ！？メチャクチャ緊張した…………手が震えてそれを止めようとしても無理なんですよね。今までここで何回か撮ったことあるのに今日なんでこんなに緊張するんだろ？』とテンパっておられました。その時の演奏がこちら。

そんなに悪くはないのですが多分まだ上があるなと思ったのでアドバイスしました。

「いや、緊張に理由なんてないですよ。上手くやろうと考えるとドツボにハマるので、そういう時はさらにもう一歩踏み込んで音楽と向き合う精神力が大切です……………………なんて言われても折れた心じゃ受け入れられないですよね（笑）。という事で、先ずはAメロのドとシの音だけ意識しましょう。もうちょっと強く主張するように。後はイントロもアルペジオをちゃんとやろうとし過ぎて固いのでメロディのドーレーミーファーソーだけ弾いてみましょうか。」

『エッ…………こう？あ、コレそうですねドレミファソって上がってるだけなんですね。」

そうなんですよ。間違えないように上手くやらなきゃ…………弾かなきゃって思ってしまうとそういう思いに飲まれてしまって、実は理解を放棄して音楽と向き合えていない状態になってしまうのです。その状態になると全然自分のやりたい事が出来ずに後悔しか残らない結果になります。これは僕が参加させて頂いているバンド鳥垣優羽&HOPSのリハやライブで学んだ財産なんですよね。
間違えない事が良い演奏ではないという事です。自分と音楽と向き合ってその時のベストを尽くす。それこそが楽器をプレイするという事でその演奏が良いものか否かは聴き手に委ねる覚悟が重要なのだと僕は学びました。そこで音楽と向き合えるように敢えてシンプルな指定をしました。

うん。途中明らかにアドレナリンが出てきてイメージを体現する事への集中状態に入り良い演奏になりましたね！！

生徒さんも何かを掴めたようで嬉しそうに感想をお聞かせ下さいました。

『なんか先生の言っている事が分かったような気がしました。1回目のテイクで、あ〜今日もダメだったーって完全に諦めましたもん………っていうか先生が諦めたと思ってました「そうですね。」って。』

「えっ僕が？諦める？なんでですか？」

『いや、一回目が全然ダメだったから………でもさっきみたいにアドバイスして良くなるようにしてくれて、生徒の気持ちをよく分かって下さっている………凄いですね。』

「いや、そんな事ないですよ。僕もホントに生徒さんと同じなんですよ。自分なりに練習したのにも関わらずリハやライブでテンパって悔しい思いをする経験を何度もしていて、そこで学んだ事をただお伝えしているだけです。完璧じゃなくて良いんですよ。一番ダメなのは学ばない事だと思います。追い込まれて折れそうになって、そこからが勝負。そういう局面でしか学べない事がある事を知っているだけです。凄いのは頑張った本人ですよ。」

謙遜でもなんでもなく本当にそう思いました。
僕はこれまで沢山の生徒さんを見させて頂いて人間の心理を客観的に分析する機会に恵まれてきましたし、更にここ2年半は素晴らしいバンドメンバーとの活動の中でも多くのことを学ばせて頂いているので、生徒さんが上達する為の具体的な解決策を提示する事は出来ます。しかし、それを生徒さんが受け入れられるか、実践出来るかは別の話という事も理解しています。そんな僕からしたら折れかけた心で受け入れて実践して下さった生徒さんの方がよっぽど凄いです。またもやここでも勉強させて頂きました。

音楽は学びの連続で素晴らしいですね。人生を豊かにしてくれます。ギター・ウクレレを続けてきて素晴らしい出会いに恵まれて本当に良かったです。様々な方との研鑽の中で学んできた事をこれからも生徒さんにお伝えしていけるように頑張っていきたいと思います！！！！