gulienの日常166。

  • 2022年01月25日
  • カテゴリー:ブログ

本日は「gulienの日常。」です。

2022年も始まってしばらく経ち、生徒さんにとって新年1回目となるレッスンは一巡して最近は「本年も宜しくお願いします。」の挨拶がようやく終わりましたね。

さて、レッスンが始まり一月も中旬になって来るとその中でちょくちょく発見があったりするものです。本日は意外な驚かされ方をしたエピソードを綴りたいと思います。

とある女子高生。
いっつもなんだか不機嫌だったり精気のない顔つきで教室にやって来て、僕に「シャンとせい!!日々が充実していないのが顔面に滲み出とるぞ!!」と突っ込まれても『だってさ〜〜〜◯∈◇∴%≧※ーーー!!』と構わず日々の愚痴を炸裂させ、その都度「暇だから何かしらの文句や不満ばっか出てくるんだ。誰かに満たしてもらおうとするな。何かを頑張れ!日々を充実させる力を身につけろ!思考を止めるな考えろ!」と説教される彼女。

その都度『頑張ってるもん………でもさ〜〜〜モヤモヤするじゃん。』「そんな時こそギターだろ!!何年も習っておいて何故、特技を伸ばそうとしない。はい。もうダメ今日は動画撮りまーーーす。弾いて下さーーーい。」『えーーーーー!!ヤダヤダヤダ!!』「ピッピッピッ………(←メトロノームの音)」というやり取りになったりします。

そんな彼女が年明けのレッスンで『このギター(教室のレッスン用貸し出しギター)っていくら位するの?私もコレ欲しい。』と言い出しました。聞けばギターの購入を決めているようで、これには驚きました。
以前から小6で買ったギターは小さいから嫌だ。と言っていたのでバイト代貯めて買えば?お店紹介するよ。と言っていたのですが『えーーーー………ヤダ。』と渋っていました。

————————————そりゃそうだわな。服とか化粧品とかお洒落や遊びに使いたいわな。今更、初心者用の安価な物は勧められないし、そうなれば高校生のバイト代ではひと月分かそれ以上が吹き飛ぶし、その選択はないか………。

と僕も諦めながら「紹介するのはたまプラの山野楽器さんだから、遊びに行ったついでに見るだけ見てくれば?たまプラ遊びに行くでしょ?近いし。」と言っておいたら本当に行ったらしくめぼしい商品の写真を撮って来ました。なかなかの決断だと思うので成長のための新しい扉を開いてくれると嬉しいです。

別の男子高校生。
彼も小学生から通ってくれていて、当時「はにわプロレス少年」と呼称して本ブログにエピソードを紹介した事があるのですが、その時は殆ど練習はせずに問題行動や発言を連発して僕に怒られに来ているのかな?という感じでしたが、成長に伴いソレも落ち着いた最近はアニメ好きなので「NARUTO-ナルト-」を勧めたらハマったらしくそのオープニングテーマ(テンション上がる曲が多い)を次々にやっていく日々が続き、気が付いたらギターがそれなりに弾けるようになってました。

明らかに弾けるようになって楽しくなって来た頃『次はエレキだな。“God Knows(伝説のアニソン。アニメ好きでエレキに憧れた若人は大抵これに強く憧れる)”を弾いて友達をマウントする(笑)』と言い出しました。しかし、それをやろうとすると果てしない体現の為の基礎練習をやらなければならず、折角灯ったギターへの火が鎮火してしまう事を危惧して受け流していました。

そして年が明け2022年初レッスンの日いきなり爆弾を投下して来ました。『聞いて聞いて。買っちゃったエレキ…………。いくらしたと思う?』

「は?…………え?買っちゃったの?マジで?ってか本気だったの?…………え?それならお店紹介したのに何故言わん。どこで買ったの?どんなギターにしたの?シールドとアンプも買った?」

『〇〇楽器行ったらコレが良いからコレにしろって言われたからソレにした。なんだったかな〇〇〇〇RY。高かった………もうお年玉殆ど残ってない』

「そりゃそう言うわ!ソレはそこのオリジナルブランドの物だからね!良いものではあるけど高かったでしょ。シールドは?アンプは?」

『なんかコレが良いって言われたからコレにした。アンプも買った写真ある。コレ。」

————————————おぉう…………なんてこったい…………全部だよ。全部なんだよ。オールオリジナルブランドなんだよ…………。最っ高のカモになっちゃったよ…………。

後日、『最近、けいおん!(その名の通り軽音部に所属する女子高生の青春を描いたアニメ)にハマってて…………このギター失敗した…………』と言ってました。

————————————ほら見ろ!アレは主人公のギターはチェリーサンバーストのレスポールだもんね!君のは真っ黒なストラトタイプ!何故自分の欲しいギターが決まっていないのに買っちゃったんだよ!!

まあ、折角出会えた相棒なのでそんな後悔はしてる暇がないほど弾きまくって新しい扉を開いてもらえるよう、ガシガシ追い込んでギターにハマってもらえるよう頑張りたいと思います。

普段、説教ばかりしてしまう若人達が僕の知らないところでギターに対して思いを育んでいてくれた事に驚かされ、嬉しかったです。これからもギターを通して一緒に成長していけるよう僕ももっと頑張ろうと思いました!!!!